福島県伊達市で、木造2階建て、延べ面積169.38m2の自宅を新築中だ。設計者としての立場で、採用した建材・設備の選定理由や施工性、納まり、メーカー対応などをリポートしてみたい。第1回は浴室についてレビューした内容を報告する。(レビュー会員#0053 中山武徳)
住宅の完成後、数年たってから定期点検で室内をチェックすると、システムバスやシステムキッチン、洗面化粧台など、水まわり製品が古びていたり、色が飛んでいたりするのを目にすることがよくある。それが嫌で、浴室やキッチン、洗面台などはできるだけ既製品を使わずに造作している。素材感や色合いなど、経年的に劣化しにくい素材を自由に選ぶことができるからだ。
ただ、予算の都合で既製品を使わざるを得ない場合もある。そのときは、「汚れにくさ」を重視して製品を選ぶ。個人的にはTOTOの製品を定番として使うことが多い。浴槽やキッチンのシンク、洗面台のシンクに傾斜があり、水玉を残さずに流しきる形状になっている点を評価している。
私の住む東北地方では、冬場、追い炊き配管の凍結防止を兼ねて追い炊き口から10cmほど上まで湯を張ったままにすることが一般的だ。ただ、浴室を使った後、電気代の節約や騒音の防止などを理由に、換気扇は数分間で切られることが少なくなく、浴室にはカビや水あかなどの汚れがつきやすい。そのため、私は、浴室の換気を換気扇に頼らず、大きな窓を設けて換気できるようにしている。浴室の前面には中庭(坪庭)を必ず配置し、常に窓を開けて風の通り道をつくる。こうしたコンセプトで設計した住宅の浴室は汚れがつきにくい。この手法を自宅でも実践した。
当初は在来浴室を考えていたが、妻のたっての希望でシステムバスに変更した。我が家では生活習慣上、家族と私の入浴時間が7時間ほどずれる(家族は 19時くらい、私は深夜2時くらい)。私が入浴する際に湯を沸かし直す光熱費を、妻はもったいないと感じていたようだ。そこで、建て主の評判が良い TOTOの「魔法びん浴槽」を採用することにした。湯温の低下を防ぐことができる二重断熱構造の浴槽だ。複数あるTOTOのシステムバスのラインアップのなかから、最新の「スプリノ」を選んだ。
やっぱりTOTOを選ぶ方は多いですね。
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